お客様の声(ISO 45001:2018認証取得事例:オリックス・ファシリティーズ株式会社様)
オリックス・ファシリティーズ株式会社様(東京都港区)が、「建築工事、電気工事、設備工事における計画・立案・設計・施工・保守・改修」を登録範囲として2020年11月13日に国際規格ISO 45001:2018(労働安全衛生マネジメントシステム)の認証を取得されました。
オリックス・ファシリティーズ株式会社 様
経営者の思い・考え
「技術と創造力で、高品質で快適な環境にやさしいサービスを提供し、お客さま・社会から信頼される企業であり続けます」これが弊社の経営ビジョンです。このビジョンを実行するためには、まず従業員が安心・安全・快適な環境で働くことのできる会社であるべき、との思いがあります。
認証取得を決断した理由
従業員の働く環境を守る上で、マネジメントシステムは不可欠です。また、弊社はパートナー会社との関わりが多い事業を展開しているため、広い視野で安全衛生に対応しなくてはなりません。利害関係者も含めた上で、ISO45001パフォーマンスは有効であると判断し、認証取得を決心いたしました。
労働安全衛生への取組み
まず、本社管理部門と工事部門から労働安全衛生の中心になるべく人財を厳選し、「ISO45001推進プロジェクトチーム」を立ち上げました。今回は、工事業務に関わる部門を中心とした認証取得のため、実務に携わる社員から意見を吸い上げ、コンサルタントを交えながらマネジメントシステムの構築を進めました。認証取得後は、安全衛生と関わりの深い統括安全衛生委員会事務局を中心に運用していく予定です。
認証活動で苦労した点、こだわった点
2019年12月より運用を開始しましたが、間もなく新型コロナウイルスの影響を受けることになりました。特に、内部監査を予定していた3月、4月は緊急事態宣言が発出され、移動が制限されたため、初動審査および認証取得までのスケジュールを変更せざるをえませんでした。初動審査の日程を遅らせた分、マニュアルの整備などに充て、認証取得までは比較的スムーズに対応できたと感じております。
認証取得をして良かった点
これまでも、厚生労働省、中災防、建災防のガイドラインを用いて、弊社独自のリスクアセスメントを行ってきましたが、工事部門に特化したものでした。ISO45001では、事務所内や通勤時などのリスクアセスメントも追加され、全社的に労働安全衛生に対しての意識が定着しつつあります。
今後の期待と進め方
働く人々の負傷および疾病を防止するために、安全で健康的な職場を実現することが最重要課題であることを認識し、「安全衛生」を最優先課題と捉えています。認証取得は通過点であり、今後は構築したマネジメントシステムを適正に運用し、継続・改善していくことが重要です。また、リスクアセスメントの活用によって労働安全リスクを低減し、「労働災害ゼロ」を目指していきます。