ISOマネジメントシステム規格の追補版発行(気候変動への配慮)について
2024年4月8日(更新)
お客様各位
平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年2月23日に、既存のISOマネジメントシステム規格、及び開発/更新中の新規格について、気候変動に関する文章が附属書SLの箇条4.1項および箇条4.2項に追加され、既存の要求事項に気候変動が含まれることが明確にされました。
4.1 組織及びその状況の理解
組織は、組織の目的に関連し、かつ、そのマネジメントシステムの意図した成果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を決定しなければならない。
【追加文章】
The organization shall determine whether climate change is a relevant issue.
(仮訳:組織は、気候変動が関連する課題であるかどうかを[決定/明確に]しなければならない。)
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
組織は、次の事項を決定しなければならない:
- マネジメントシステムに関連する利害関係者
- それらの利害関係者の関連する要求事項
【追加文章】
NOTE Relevant interested parties can have requirements related to climate change.
(仮訳:注記:関連する利害関係者は、気候変動に関連する要求事項を持つことがある。)
これら追加の文章に基づいて、弊社では全てのマネジメントシステム審査において、トップマネジメントインタビューや関連する審査で改めてこの点を確認させていただくこととなります。
尚、認定機関の対応については、各認定機関のWebサイトに掲載されていますので、下記の関連リンクからご参照ください。
また、各ISO規格は改訂ではなく追補版(Amendment)として発行されたため、上記により各マネジメントシステムの発行年が変更されることはありません。
ご不明な点がございましたら営業担当者までお問い合わせください。
以上、よろしくお願い申し上げます。
株式会社日本環境認証機構(JACO)
関連リンク
IAFとISOの共同声明(ジョイントコミュニケ)
https://iaf.nu/en/news/iaf-and-iso-publish-joint-communique/
※日本規格協会のWEBサイトに追補版を含む上記の和訳が掲載されています。
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/dev/md_6181.pdf
JAB 公益財団法人日本適合性認定協会
https://www.jab.or.jp/news/2075
UKAS United Kingdom Accreditation Service
https://www.ukas.com/resources/technical-bulletins/climate-change-within-management-system/
ISMS-AC 一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター
https://isms.jp/topics/news/20240401.html